2021年を振り返って

こんにちは源吉商店です。

今年の店舗の営業は本日までとなりました。9月28日に店舗の開業をしてからちょうど3か月。7月下旬から店舗の準備をスタートして、まさにドタバタの連続で開業に漕ぎつけた感がありますが、スタートしてみたら予想を超えるたくさんのお客様にご来店いただき本当に感謝の連続です。

自分の予想としては年内いっぱいを様子見のスタート期間と位置づけて、年明けから集客に向けた動きをしていこうと思っていましたが、オープン当初からご近所様は勿論ですが口コミづたいに多くのお客様がご来店していただくこととなりました。そして、12月15日に地元の新聞に掲載されたことでその勢いが加速された気分です。

実際にお客様と直接触れ合いながら「アウトレット品」の販売を行うというのは、今まで通販をメインに行ってきた自分としては、とても新鮮でいくつもの発見の連続でした。

通販では賞味期限の管理や商品状態の情報を画面だけでお客様に伝えるために結構たいへんな労力がかかります。ところが店舗の場合は現物をお客様が直接手にとって確かめることができることで、情報と現物の齟齬が無くなります。また、購入意思のあるものの、若干ご不安を抱えるお客様には賞味期限や商品状態を言葉で直接お伝えすることができるため、認識のギャップが生まれることもありません。これはアウトレット品を店舗で販売する際の最大のメリットかと思いました。

一方、店舗での販売となると必然的に「商圏」というものが生まれるため、遠方の方をお店にお迎えするということが難しくなったことも事実です。通販には「商圏」という概念がありませんので、どこにお住まいであっても欲しい商品が当店にある場合はクリックひとつで購入できますが、実店舗ではそう簡単にいきません。店舗の存在そのものの認知度UPと遠くても行ってみたくなるお店としての存在価値を作り出すこと、これが今後の課題になるものとみています。

それと、もうひとつの課題は源吉商店のキャッチコピーである「モッタイナイを笑顔につなぐ」の言葉に含まれた「フードロス」という問題解決のうえにアウトレット販売=廉価販売が行われているということを、もっと訴求していくことの重要性にあります。この柱ともいえる内容をキチンと伝えていかないと「この店、安いよね」だけで終わってしまいます。購買ニーズの上位にいつもあるのは価格の安さであることに変わりはありませんが、ただ安いだけではなくフードロス削減であったり、SDGSという時代の潮流というものをご理解いただくことも重要な課題です。ここについてはお客様だけでなく、ペット業界内にも浸透していくことが大きなテーマだと思っています。

また、保護犬・保護猫活動をされている個人・団体への支援活動も本年は試行錯誤しながらも少しずつ自分の向かう方向性というものを見いだせた年でもありました。直接的な物資の支援については岩手県にある動物保護団体「ペットの里」様をメインにさせていただいていますが、まだまだ微力な支援しかできておらずとても歯がゆい思いをしているのが現実です。ペット業界内で廃棄されている「可食可能なフード」を全国で保護されている犬猫たちにつなげるという構想がひとつのゴールであり、私が目指す支援の仕組みづくりです。

1年前の今頃を思い出すと、その時はまだ「店舗出店」という構想もまとまっておらず、描くビジョンも構想よりも妄想に近いものが多くを占めていたように思えます。一歩進んでは壁にあたり半歩後退する…そんなことをずっと繰り返してきたのが現実です。それでもモチベーションを下げず、メーカーさんやベンダーさんたちに「ペットフードロス削減」をバカの一つ覚えのように言い続けてみたら少しずつ理解と共感の声も生まれ始め、2022年にはようやく大きな前進につながる商談が決まりそうな気配がしています。年末に次年度の大いなる展望を見出せたっていうのは初めての年じゃないのかな。さ、来年も身を引き締めてがんばりますっ!!

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