こんにちは源吉商店の川島です。
源吉商店はペット用品の「アウトレット品」をメインにした販売を生業にしています。そして、キャッチコピーに「モッタイナイを笑顔につなぐ」と掲げています。ペット用品を作る側・売る側・使う側に関わるすべての方々を笑顔でつなぎたいなぁという思いです。
当店でお買い物をされるお客様のほとんどがその販売価格の安さに驚きながらも「笑顔」になられます。賞味期限が極めて短いものやパッケージに多少の不具合のあるものでも喜んでいただいています。目の前で人が笑顔になるのを眺められることは商売冥利に尽きるかなとうれしい気持ちになりますね。
また、保護猫・保護犬活動をしている団体に支援物資を送るとこちらもまた「ありがとう」というお返事とともに「笑顔」になられた様子がひしひしと伝わってきます。「ありがとう」と言われることはたいへんありがたいことです。
そして、最近になって・・・ようやくですが、メーカー様やベンダーさん(卸問屋)などからも「ありがとう」という言葉をポチポチといただけるようになってきました。これは自分にとってはとても重要なことだと感じています。どういうことかと言いますと、まだまだペット用品のアウトレット販売に関しては「市民権」を得られていないのも事実だからです。
お買い求めいただけるお客様には「安さ」にお喜びいただける一方で「安く」販売されることで商品価値まで下げているのではないか?ブランド価値を下げているのでは?という捉え方をされる方々もいらっしゃいます。作る側・売る側・買う側のそれぞれの立場によってまだまだギャップが存在しているのが現実です。立場における考え方や捉え方についての声は、いったんすべてを受け入れているつもりです。そのうえで、当方の考え方や取組方などをキチンとご案内することでご理解・ご共感をいただけれるようになってきたのではないのかなという思いです。それを何百回と続けてきて少しずつ「共感と理解」が双方へと広がり始めてきたかなぁという感触です。それゆえ作る側の方の「笑顔」を少しでも見られるようになってきたことはとても重要なことだと思っています。
以前にも触れましたがペット業界の裾野は増えていますが、新しい飼い主の数は年々増えているわけではありません。コロナウィルスの影響から巣ごもり需要によってこの1・2年は微増したものの、大きなトレンドでは右肩上がりになっているものではありません。こうした潮流によっていままで存在していた余剰品の扱い方を見直す時期になってきたのも一つの要因ではないのかなと思います。余剰品というものは、別にここ数年で始まったわけではなく、モノづくりをしている限り必ず余剰在庫品はゼロにはならないものです。でも、業界が伸びている間は「しょうがないよね」という感覚で何となくフワーっと処分もできたでしょう。ところが、業界全体に成熟感が出てくると「しょうがないよね」では済まされず結構な重荷になってきます。廃棄するにしても相当な予算を必要としますしね。
作る側の方々との意見交換の場やご商談の機会が以前に比べて格段に増えてきたことからも、業界内の意識の変化を感じています。いままで「廃棄」されていたものを活かすためにはどうしたら良いのかを探ろうとすることはとても素晴らしいことだし、とても良いことだと思っています。まだまだ正解という完成形がココにあるわけではありませんが、関わる方々がそれぞれ「笑顔」になれるようその答えを探り続けたいと思います。
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