賞味期限切れ品への抵抗感が変わってきたかも!?

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こんにちは源吉商店です。

店舗をスタートさせて3か月が経過するとともに迎えた2022年。「モッタイナイ」の輪をさらに内外に広げて行くぞ!!という気持ちを強く持ちながら新年を迎えた次第です。年明けの営業では店舗にお見えになる方は新規顧客様がまだまだ圧倒的に多いですが、リピーターとなっていただいてる方も徐々に増えて参りました。「いつもありがとうね」「こちらこそ」という会話が生まれることは商売人冥利に尽きます。ホントありがとうございます。

源吉商店では、一部賞味期限の切迫した商品や賞味期限の過ぎた商品も扱っておりますが、お客様の反応が自分が思っていた当初の予想よりもずいぶんと違っていたことを体感しています。その一番は「賞味期限切れ品」に対する認識が若い世代の方々にもじゅうぶん受け入れられているということにあります。

50歳を超えた自分は、賞味期限切れという品物に対しての抵抗感というものがそもそも箕臼なのですが、それはおそらく世代的なものであって、自分よりも若い世代の方々には抵抗感が結構あるのではないだろうか?と勝手に思ってました。なぜなら、これまでずっと通販だけでアウトレット品を扱ってきて、顧客データの統計から圧倒的に40~60代が中心の購買層で10代・20代の顧客というものは殆ど無かったからです。長年通販をやってきてもぜんぜん増えない若者層に対しては「賞味期限」という壁は相当高いものがあるんだろうなぁ、という固定概念を持ってました。ゆえに、店頭で賞味期限を過ぎた品物をご購入されるお客様には必ず賞味期限が過ぎている旨をご案内するようにしてまして、特に若い世代の方々には徹底して「こちらの商品は賞味期限がちょっとすぎてますけど・・・」ということをご案内しております。ところが「ぜんぜん大丈夫です」「えぇ、分かってますよ」という方がほとんどで「あ、止めときます」という方の数は体感的に1割未満に感じます。

逆に「賞味期限と消費期限の違い」を熟知している方もいらっしゃいました。また「以前からこういうお店がなぜないのだろうと思っていたのでとても良いと思う」という意見をいただく方もいらっしゃいました。これは自分のなかの誤算というか正直なところ驚きでした。うちのお店でお買い物をされる最も多い購入動機は「価格の安さ」にあることは言うまでもありませんが、お客様自身が「安い理由」というものを理解してくれているというのは、たいへんありがたく思います。

賞味期限というものを「商品価値の基準」として見た場合、自分はこれまで「世代」によってこの感覚は大いに変わるんじゃないかなと思っておりましたが、どうも違うようで「世代」というよりも「時代」なのかもしれないな、と思える仮説が相当芽生えてきてます。

これはお店をやってて気づいたことなのですが、通販と実店舗で大きく違うものとして、通販はスマホなりパソコンの画面に向かって「個人的に買い物をする」ことが一般的だと思いますが、実店舗の場合は家族連れ・ご夫婦・お友達・・・など「複数人で一緒に来て買い物をする」ことが頻繁に行われます。そして複数人の中の誰かが「賞味期限切れを拒否」する人がいたとして、もう一方が「期限切れ肯定派」だった場合、その場で「どうしようか?」というちょっとした議論が始まります。そして、そのほとんどが「肯定派」の意見に同調して結果として「コレください」となっていくプロセスを相当な回数で目撃して参りました。これは小さな小さな源吉商店データに過ぎませんが「賞味期限切れ品の購入は1人よりも複数人で買い物をされる方のほうが抵抗感が低い」です。そして、複数人のうち若い世代のほうが「肯定派であることが多い」です。

じゃあ、若い世代の方々にも「賞味期限切れ品肯定派」が多く存在しているのはなぜなんでしょう?という疑問がわいてきます。この疑問があったからこそ自分は「時代」という背景があるのではないのかなぁという仮説が生まれてきたわけです。

最近見たニュース番組のコメンテーターの話しで「いまの若い世代は、かつてない❝自己責任❞の高さがあるんですよね」という言葉を思い出しました。今後益々、若い世代の方々が賞味期限を過ぎた品物への認識を肯定的にとらえてくれているというのがさらに実証されていくならば、フードロス削減というテーマは、具体的な解決策としての仕組みさえ築ければ必ず成就することができるんじゃね?という期待感が生まれます。

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