成長産業から成熟産業化した?? ペット用品業界

こんにちは。源吉商店の川島です。

ペット産業というものが日本に誕生してから約50年。現在でもペット産業の裾野は様々なかたちでどんどん広がり続けています。ドッグランを併設したカフェの増加や、ペットと一緒に眠れるお墓のサービスなど。新しい事業の誕生でペット産業の裾野は年々着実に広がっているかもしれないのですが、自分が主に関係する「ペット用品・ペットフード関連」のジャンルで見ると、1960年代の黎明期から成長産業となった1980年代を経て1990年代を頂点にして緩やかな下り坂に向かっているのではないのかなと感じています。言ってみれば成熟してきたように思えます。

バブル崩壊・少子高齢化・住宅環境問題etc・・・要因を挙げればいくつでも出てきますが、結果的に言って「新しい飼い主」の数が減ってきていることが、成長産業ではなくなった分母にあるのではないのかなという印象です。

とはいえ、この1・2年はいわゆる「コロナ禍」における巣ごもり需要という外的要因に押されて、飼い主の数は前年度対比で犬猫ともに10%以上の伸び率をしており「コロナバブル」が起きているのが現状です。

日本ペットフード協会HPより抜粋

逆に言えば、コロナ禍がなければ新しい飼い主の数が増加しなかったのかも知れないというのも現状で、徐々にコロナ禍も落ち着きを見せてくると、たぶん飼い主の数はまた減る方向になってくるじゃないですかね。非常にシンプルですけど、新しい飼い主を創出してゆくことに関して、きちんとした取組がほぼ無いように思えるのがこの業界にいて思うことで、今いる飼い主の方を相手にビジネスをしているけど、新しい飼い主の育成には無頓着に思えます。要するにずっと「パイ」の奪い合いをしている状態という感じ。

成長産業から成熟産業となってくると・・・ぼちぼち業界内でいろんな淘汰が始まるのもそう遠くないんじゃないかと思ってます。

もちろん自分としては、このまま尻すぼみになるのをじっと見ていることなどするわけなく、自分なりに「新しい飼い主」の創出に向けた行動をしていくつもりです。

 

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