単なる安売り屋で終わってしまうのか!?

ブログ

こんにちは源吉商店です。

「アウトレット品」を安く販売することは悪いことなのか?これは、自分で行っている自分の事業に対して、ずーっとついてくる課題のひとつです。おそらくその課題に対しては「正解」というものは無いだろうと思っているのが現在の答えです。

なぜなら商品を扱う立場によってとらえ方がずいぶんと変わってしまうからです。

お客様目線に立てば少しでも安く手に入れたいというのが一般的でシンプルに喜ばれますが、メーカーさんから見れば安く販売することで「ブランドイメージが下がる」という見方をされがちです。中間に立つ問屋さんの立場になると、他店との販売価格のバランスが悪くなりクレームが入ることもあるため一概に推奨できるものでは無い・・・。というのが一番多いとらえかたです。言ってみれば立ち位置によってそれぞれの「事情」というものが存在していて「助かります」という感謝もあれば「困ります」という批判も存在し、それはそれで各々おっしゃるとおりの事だとも思ってます。

それらの事情というものを十分にわかったうえで、自分は本日もアウトレット品を廉価販売しているわけです。なものですから、自分に対して「けしからんっ!!」と疎く思われている方々がいらっしゃることも知っています。そしてこの「けしからんっ!!」という声があること=源吉商店がまだまだチカラ不足ということの証だと思ってます。もちろんメーカーさんや問屋さんの中にも余剰品問題の解決策のひとつとして源吉商店の取組にご共感いただいている方も増えてまいりましたが、まだまだ道半ばであるのが事実です。

いまでこそ余剰品問題やペット業界の盛衰などを少しは知るようになってきましたが、自分がこの事業を始めた頃は正直言ってあまり深くも考えてませんでした。「このまま捨ててしまうものなのだから、安く販売してでも活かしたほうがいいじゃないか!」という1点張り。言ってみれば単なる安売り屋として理念もへったくれも持ち合わせずやってました。ところが、長年アウトレット品を扱っていると関わる方たちの立場になってモノを考えるようにもなってくるものです。

自分がメーカーの人間だったらどう思うだろうか?せっかく作ったものを安く売られるのはそりゃぁ抵抗あるよなぁ・・・。自分が問屋さんで働く営業だったら何と言うだろうか?他のお店から「なんであそこは安く売ってるんだ!!うちが売れねぇだろ!!」と言われたくないよなぁ・・・。でも余剰品は出てしまう、さぁどうしよう!?

10年近くそんなことで悶々としてると、何とか関わる人たちみんなが喜べるカタチはできないものだろうかという問題意識の変化も起きてきましたね。言い方は多少違えどペット業界で働く方たちからの提案として<通常の正規品を十分に仕入れて全体の中の一部だけを「アウトレット品」コーナーみたいな扱いにすれば、少しは風当たりも弱まるかと思いますよ>という至極まっとうで直球なことを言われたことが何度も何度もあります。

たしかにそうかも・・・と瞬間では揺れたこともゼロではないけど、所詮は「姑息」なやり方でしかないなぁとその案はつねに不採用。あくまでも「モッタイナイ」を基本軸に「三方よし」が達成できなければダメなはずだと。「三方よし」とは「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のことで、さらに社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方です。

まだ食べれるものを捨ててしまうことはどう考えてもやっぱりオカシイ。じゃあそうした余剰品をどう扱うことが果たして「作る人」「売る人」「使う人」みんなの利益につながるのか? ほんの少しずつですが最近やっと光が見えてきた気がしてます。まだイメージ・構想のほうが大きいけれど徐々に具現化してまいります!! 単なる安売り屋では決して終わりませぬ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました